6.3 自宅(東京)が安心できる居住場でないー知的障害長男(49歳)と老老介護両親とに対し硬直した福祉サービスの欠陥が引き起こした悲劇

要介護5のかあちゃん(80歳)が危ないと、DVを起こすようになった介護父(81歳)を長男が殺害。             参考文献29)2024年9月14日朝日新聞朝刊  

<実例>*当事者軽度知的障害、中学時代は父コーチのチィームに所属、野球推薦で高校入学、卒業後も野球推薦で会社勤め・3年後なじめず退社、その後両親と同居・職場点々、母が脳出血で倒れる前結婚を考える女性がいた、40半ばで仕事をやめた。2022年10月父を 殺害、今年7月東京地裁から懲役9年実刑判決
*母80歳で脳出血左半身麻痺車椅子生活
*長男が介護を手伝うと父が拒否、食事・排泄介助・掃除・洗濯父がする。入浴のみデイサービス。生活保護だけが3人の家計の頼り。事件1年くらい前から週1~2会の父が母をDV(頭を叩く・背中を押す・顔を平手打ち等)。
*ケアマネジャー・地域包括センターは父のDVを見落としていた、一人では対応できないと?要介護5レベルの介護をしていない・母を施設への対応もしていない・障害者の相談支援センターへのつなぎもしていない・父の介護対応も確認していない
<同じことが起こらないために>地域包括センターの質量の大改善―複合問題のためのネットワーク支援構築(警察等も含めた)・第三者機関設置、青年学級・デイケア・高齢者サロン等の地域居場所の量質の充実、地域つながりつくりの丁寧な支援体制(つながりエントリー体制等)の充実等