全国きょうだい会2023年3月号(参考文献16)会誌から学ぶー> どこにでもある、民営化が引き起こす問題
重度の知的障害の弟が生活している(20代から59歳まで)施設で 姉が職員と長年交流・宿泊し見てきた、悪化の一途をたどる福祉民営化のリアルが書かれている。
1964年から40年間続いた県営の時代は家族・地域・職員の風通しは良かった。県の民営化第一号の2年後食堂での事故、鶏肉がのどに張り付き、取り除くことができず窒息死で弟さんは亡くなった(家族は人質に取られていると私山下はいつも思う)。弟さんを理解している職員が全員引きあげさせられた時期である。食堂も民営化、指定管理財源も激減、新自由主義・福祉切り捨てが始まった年である。弟さんの死亡事故の9年後 津久井山ゆり園事件を、(民営化後3年間務めた)元職員が起こした(2016年7月死者19名重軽傷者26名)。
委託取り消し恐怖からの内密事なかれ主義・管理者職員の質の低下・営利主義、この流れはわが国では益々勢いを増し、社会的弱者が安心して活きていくことを困難にしていくばかりである。
<解決は> 福祉施設に関する外部第三者機関の量・質・権限の強化、施設の長・職員の質強化と待遇改善、真に実行力のある政治家を見極め選挙で選ぶことが第一である。